STYLE 02

喧騒から距離を置いて
のんびり“東京フィッシング”。

#9時45分 #つりぼり衆楽園

住所は港区南麻布三丁目。昭和のはじめ頃に創業し、80年以上にわたって営業を続けるこちらは、知る人ぞ知るツウ好みのつり掘だ。“東京のつり掘”といえば、JR・市ヶ谷駅のホームから見える「市ヶ谷フィッシュセンター」や迎賓館のある赤坂見附駅から歩いてすぐのとことにある「弁慶フィッシングクラブ」などを思い浮かべる人が多いと思うけれど、都会の喧騒から距離を置いてのんびり釣り糸を垂らしたいなら、ここ「つりぼり衆楽園」に行ってみるのも一興だ。隠れ家。こんな表現がしっくりくるわけは、そのロケーションにある。閑静な住宅街の奥まった場所にあるため、道中、細い路地を右へ左へ。辿り着くと、周囲を樹木に囲まれた“癒しの空間”が広がる。聞けばこちらは、ヘラブナ専門のつり堀。エサを底まで沈めるヘラブナ釣りは、当日の天候や気温によって食いつきが左右されるツウ好みの遊びだ。それすなわち、釣りの醍醐味。ふらっと手ぶらで訪れて、のんびり物思いに耽ってみるのも、たまには悪くないはず。

坂を隔てて風景が変わる!?
TOKYO坂道さんぽ。

#12時45分 #のぞき坂

その数、700以上。東京23区に“名前の付いた坂道”がこんなにたくさんあるってご存じ? 名のない坂を含めると、都内には3000以上の坂道があるとのこと。例えば、江戸と平成。街並や眺める風景は様変わりしても、坂道そのものが姿を変えることは稀で、今も昔も暮らしの動線として“その街”に溶け込んでいるわけだ。文京区高田にある「のぞき坂」もそんなひとつ。別名“胸突坂”と称されるこの坂は、勾配23%を誇る都内屈指の急坂として、散歩愛好家や坂道愛好家に知られた聖地でもある。なるほど現地に訪れると、クルマも恐る恐るこの坂道を上り下り。自転車で駆け上ろうものなら、坂の中腹で挫折してしまうのが日常のワンシーンだ。調べてみると、神田川の谷筋から関口台地の南側を結ぶため、ご覧のとおり、最大13度・勾配23%という高低差が生まれたとのこと。東京を語る上で欠かせない存在、それが坂道。坂を隔てて街の雰囲気が変わることも多いと聞くので、古地図片手にそのギャップを楽しむのも一興!

一冊の本と一杯のレモンサワーで
「新宿ゴールデン街」デビュー。

#20時10分 #THE OPEN BOOK

嗚呼、ゴールデン街。新宿区役所からほど近い距離にある「新宿ゴールデン街」は、迷路のように入り組んだ通りに200以上の飲食店が密集する、東京を代表する飲み屋街だ。地の利のよさも手伝い、昭和40年頃から”文化人が集まる街”として知られるようになったゴールデン街は、今も変わらず、作家や演劇関係者、アーティスト、お酒好きを魅了している。近年、若い経営者による新店が続々誕生し、今年3月にオープンした「the OPEN BOOK」もそのひとつ。ニューカマーの代表格として知られるこちらは、日本一美味しいレモンサワーを目指す野心的なBAR。オーナーは直木賞作家・田中小実昌さんのお孫さんだ。なるほど店内には、天井まで続く2階吹き抜けの書架があり、純文学からサブカル系の本までをラインナップ。お酒を飲みながら読めるスタイルだ。アットホームな雰囲気も手伝い、連夜、図書館さながらに人が引き寄せられ、1年もたたずに人気店に成長。一冊の本と一杯のレモンサワー。思いを巡らす夜も悪くない。

ITEM

  • TRコーチジャケット
    ¥9,900(+tax)

  • ハイウエストギャザーワイドパンツ
    ¥7,900(+tax)

  • ミラノリブボックスシルエットニット
    ¥6,900(+tax)

  • ウォームクロスマキシコート
    ¥13,000(+tax)

  • 畔裏毛パーカー
    ¥5,900(+tax)

  • ウォームクロスチェスターコート
    ¥12,000(+tax)

  • クレイジーパターンニット
    ¥7,900(+tax)

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